みなさん、こんにちは。江俣歯科医院院長、歯周病指導医・インプラント専門医の江俣です。
歯周病の改善には矯正治療は切り離せないと多くの歯周病治療を行う歯科医師は考えています。しかし歯周治療 補綴治療を矯正医に担当してもらうと、意思の疎通がとれないことや、治療が直線的になり時間がかかります。特に重度歯周病の患者さんを一人の歯科医師が行うことは患者さんには大きなメリットがあります。
先日、歯列不正を伴う重度歯周病の患者さんの歯周病治療、矯正治療、補綴治療が進み、プロビジョナルクラウン(治療用仮歯)まで終わりました。
患者さんは40代前半の女性の方です。
前歯が重度歯周病で、残念ですが抜歯の適応ですが、歯並びが悪いためブリッジ、義歯、インプラント治療もどれも困難で他の医院では治療ができいないと言われた切実なケースです。
■治療前
レントゲン像では歯を支えている骨がかなり破壊されているのがわかります。
歯周病の治療が終わり、矯正治療を開始しました。
ポイントは完全な歯周病菌の感染の除去と小さな力のワイヤーで徐々に歯を動かしていくことです。
補綴治療がはじまり、プロビジョナルクラウン(治療用仮歯)入りました。