みなさん、こんにちは。江俣歯科医院院長、歯周病指導医・インプラント専門医の江俣です。
アンカースクリュー矯正とは、矯正用のアンカースクリュー(ネジ)を顎の骨に植え込み、それを固定源として歯を移動していくという全く新しい治療法です。患者さんの様々な負担を軽減できるだけでなく、従来の治療法よりも良い治療結果が得やすくなりました。
患者さんは左下6番目の奥歯を十数年前に喪失した後、そのまま放置していたため、奥歯と親知らず2歯が手前に倒れてしまいました。歯が倒れ、傾斜が強いところは歯周病に罹患しやすいです。このままいくとすべて抜歯になってしまいます。
■治療前
親知らずの抜歯と同時にアンカースクリューを埋入し(痛みはなく、数分でおわります)、歯を後ろに動かし、ゴムのチェーンで歯を起こします。
■治療後
4か月後、奥歯が整直しました。このあと、起こした歯の前にインプラント治療をおこないます。
今までの矯正治療では難しいとされてきたケースなどもアンカースクリューを用いると簡単に、患者さんに負担なく対応することができます。