みなさん、こんにちは江俣歯科医院院長、歯周病指導医・インプラント専門医の江俣です。
歯周病の約1割は「侵襲性歯周炎」という5~10年で急速に進行するタイプがあります。女性に多く、20代に発症し、そのままにしておくと歯がグラグラになって、40代ですべての歯を失ってしまうケースも少なくありません。侵襲性歯周炎でも、早い段階で発見し治療を開始すれば進行を止めることができますが一般の歯科医師はあまりこの病気の認識がなく、早期発見の機会を逃してしまうことがあり、わかっても特殊な菌が原因のため、一般的な歯周治療では治らないことも多いのです。異常に気づいたらできるだけ早く「歯周病専門医」を受診してください。
下の14枚法専門的エックス線診査は来院された40歳前半の女性の方で他の医院でほとんどの歯が抜歯といわれたそうです。侵襲性歯周炎の患者さんの特徴である著しい骨の吸収(骨が溶ける)が認められます。抗菌療法と完全な感染除去の基本治療が終了し、外科治療、そのあと矯正治療に入る予定です。