みなさん、こんにちは江俣歯科医院院長、歯周病インプラント専門医の江俣です。
私の住んでる宇都宮は週末は快晴でした。今頃が1年でいちばん過ごしやすい季節ですね。
根管治療では原因の歯以外を治療しているために、症状が改善しないことがあります。そのためにはレントゲン検査や視診だけでなく、複数の検査を行うことが必要です。
こちらの症例は、はぐきにニキビのようなものができた(赤丸)、ということで来院された患者様です。根の病気が悪化し骨を溶かして、歯肉の表面まで膿の通り道をつくる症状でフィステル、などと呼ばれています。一番近い青丸の歯が原因にみえます。
ここで、必ず確認するべきこと、ぷくっとした、膿の出口がどの歯にむかっているかを突き止める事です。そのためには、穴の部分に造影する目印の薬をいれてレントゲンを撮影します。
こちらが確認のレントゲン写真です。黄色が目印の造影剤です。
膿の原因は一番近い向かって右側の歯でなく、向かって左側の歯でした。
神経が死んでしまっている(歯髄壊死)状態が気づかれずに放置されてしまったのだと推測されます。こういった診査をおこなって、総合的に症状の原因の歯を特定していくことで、誤診を防ぎます。