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2017.10.16 新着トピックス 歯科医院に通院していたにも関わらず1

みなさん、こんにちは宇都宮市で歯科医院を開業している江俣です。

冬のような寒さになった月曜日ですね。

では、歯科のお話をしましょう。

 

当医院に来院される患者さんは歯周病の患者さんが多く来院します。歯周病といっても 軽度の歯周病から 重度の歯周病の方まで 病状の進行状態はそれぞれです。最近の傾向として歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方が多く来院します。理由はいろいろありますがそれは次回お話します。

歯周病が進行すると私のような歯周病専門医でも全ての歯を治すことはできません。あまりにも進行した状態では抜歯しか方法がないことがあります。重度に進行した歯周病では大切なことは歯周病治療によって治る歯、治療を行なっても治らない歯をきちんと区別することが重要であり、その判断を適切にできることです。

 

 

ではそのような患者さんの症例をご紹介します。

患者さんは3か月に1回クリーニング?(PMTCなのかスケーリングなのかポケット消毒なのかわかりませんが)に通院してるが、腫れたり、痛みがでることを繰り返すので診てほしいとのことです。

初診時の14枚法エックス線検査です。進行した歯周病では14枚法という専門的レントゲン検査が必須です。

14枚法

赤丸は保存不可能(抜歯)の歯です。

抜歯しないでそのままにすることで、歯周病細菌はどんどんと繁殖し、隣の歯を支えている骨も破壊し結果的に失う歯の数は増えていきます。
青丸はプラークコントロール、スケーリングルートプレーニングだけでなく専門的歯周病治療(外科的再生療法)を行えば保存できる、またはこれ以上進行させないことができると診断しました。

 

メインテナンス時の14枚法エックス線検査です。

14枚法

青丸の歯を支えている骨の再生がおこり、安定しています。この状態になりメインテナンスに入れます。