みなさん、こんにちは宇都宮市で歯科医院を開業している江俣です。
先日、患者さんから「新着トピックス全部見ています。先生がコーヒー好きなのも知ってます」 との言葉をいただきました。 皆さん、見ていただいているみたいで励みになります。
今回は久しぶりに歯科のお話です。
インプラントに隣接する歯(隣在歯)に根尖病巣(細菌感染の塊)があると、その細菌がインプラントに悪影響を及ぼす場合があります。根尖病変が拡がってインプラントに到達するとインプラント周囲の骨を溶かすため、インプラントが感染し、除去が必要となる場合もあります。従ってインプラント隣在歯の根尖病変に対しては、根の治療(歯内療法)や歯根端切除術を行っておく必要があります。
先日、インプラント埋入、手術とマイクロによる歯根端術切除術を同時におこないました。
■初診時 患者さんは64歳 女性
前歯が何回も腫れるそうです。歯周病、2次カリエス、歯根破折など様々な問題があります。
インプラント手術、マイクロのよる歯根端切除術前
赤丸が大きな根尖病巣です。
■術中
赤丸の根尖病巣に、インプラントは近接しています。
インプラント埋入と歯根端切除術を同時におこないました。
■術後
根尖病巣は消失しています。
現在、咬合再構成(フルマウスリコンストラクション)を行っているので、プロビジョナルレストレーション(治療用仮歯)経過をみています。
インプラント治療は残存してい歯牙や、かみ合わせを総合的に診断し対応できる技術がないといけません。