みなさんこんにちは宇都宮市で歯科医院を開業している江俣です。

今年もあと３週間と思うとあっという間ですね。

今回は根の治療（根管治療）のお話です。

先日根管治療をしても痛みが続いる患者さんが来院しました。半年も根管治療をしていて、根に最終的お薬を詰めても治らないらしいです。上顎第一大臼歯を治療したら近心頬側第二根管(MB2)を見落としていました。その結果痛みが取れなかったのです。上顎第一大臼歯の根は３本だと思われていますが、６０パーセント以上の割合で４本の根管の場合があります。４本目の根管をMB2と呼ばれています。

神経を取ったのに痛みや違和感がなくならない時は、第４根管の検索をしないといけません。

初診時のレントゲンです。

■治療中

根管充填したところです。薬が４つはいっています。赤丸がＭＢ２です。

■治療後のレントゲン

根管治療のレントゲン診査は2枚のレントゲン撮影（2方向）が必要です。
（１）では3根しか写っていません。
（２）根の本数が4本あることがわかります。角度をかえることで、病巣の大きさや、根の彎曲など様々な情報が可能になります。

（１）正方線撮影　真正面からのレントゲン

（２）偏心撮影　角度をつけたレントゲン
根の本数は４本であることがわかります。白い薬が４つ見えますね。