みなさん、こんにちは院長の江俣です。
７月にはいり、豪雨があったりと梅雨開けしてませんが、本格的夏到来は夏の日あたりでしょうか。

では歯科のお話にしましょう。
当院には歯科金属アレルギーで悩んで来院する患者さんが多くみられます。
金属に接している口内炎だけでなく、手のひらや足の裏などの湿疹の症状など原因不明の皮膚疾患も多いです。歯の詰め物などに含まれる金属が唾液を通じて血液に流れ込むと、全身に症状が出るといわれています。よって皮膚科との連携が重要です。
また金属に対するアレルギーは圧倒的に女性が発生頻度が高いといわれています。
食料を買う時に食の安全をこれほど気にしている日本人が、自分の口の中に詰められている修復物を気にしない方が多いのはどうしてでしょうか。

では最近治療がおわった６４歳女性の患者さんです。数ヶ月前から手足のひらや甲に湿疹が出ては消えの繰り返しが始まり、いくつもの皮膚科を受診してもわからず、やっと掌蹠膿疱症と診断されました。この病気の原因が口腔内の金属が原因のひとつとされているためにすべての口腔内のすべての金属を外しジルコニアオールセラミッククラウンにおきかえ現在は落ち着きつきました。このように歯科金属アレルギーは突然発症することもあります。
またインプラントには、アレルギーを起こしにくいチタンが使われているため、症状が出る場合はほとんどありません。