みなさんこんにちは院長の江俣です。

８月になりましたが梅雨のような天気が続いていますね。 どうも世界的に気象異常が続いているのか、それともエルニーニョ現象の影響なのか…

さて歯科の話にしましょう

前回お話した抜歯してすぐ無切開でインプラントを入れる治療のおはなしの続きです。
抜歯即時無切開（フラップレス）インプラント手術は危険な治療ということではなく、従来の手術方法より難しいと考えています。従来の方法のどちらが優れているということではありません。適応症をしっかりみきわめ、診断をしっかりおこなえばとても有効な治療とおもいます。

７月２９日水曜に抜歯　即時　無切開のインプラント治療をおこないました。

初診の写真です。 患者様は右下奥歯が虫歯が進行し保存不可能な為、インプラント治療を希望されました。 適応症　診断をするためにＣＴ検査が必須です。 ＣＴのなにが重要かというと。骨の量や、硬さ（骨の硬さもわかるんですよ）　神経まで距離、そして一番重要なのは外側に骨があるかです。

CTの写真です。

外側の骨を壊さず　慎重に抜歯しました。

	重要なのはインプラントをいれる位置です。抜歯した部位にいれると外側の骨はなくなってしまします。抜歯した部位より内側にはいっているのがわかりますか？ インプラントと抜歯間に少し隙間があきますが、最新の知見ではその隙間に吸収しづらい人工骨を入れることが推奨されています。
初期固定（インプラント治療で一番重要です）がとてもよかったのでキャップをつけて１回法でおこないました。

手術時間は抜歯を含め、３０分程度です。 緊張されていた患者さんも、完全に拍子抜けしてしまったようです。 翌日の消毒にいらしたときは、腫れ･痛みとも全くないとのことです。

術後のレントゲン