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皆さん今日は。院長の江俣です。
ホームページをみて歯周病でお悩みの患者様が多く来院されますが、ほとんどの患者さんは成人慢性歯周病といいまして、緩やかに、歯周病は進行していきます。治療方法はホームページの診療内容の歯周病を見ていただくとお分かりですが、治療方針は確立されてます。しかし約5パーセントに侵襲性歯周炎、若年性歯周炎という若年者や30歳代(特に女性のかた)で急速な歯周組織の破壊がみられるのが患者さんがいます。なぜ、そのような破壊が起きるのかについてのメカニズムについては、まだ完全には解明されていません。治療計画が確立されていないのが現状です。ある特定の先生がよい治療結果をだしていますが、EBM(科学的根拠のある治療)があるとはいえません。
病原体(細菌)、宿主(患者さん)の感受性、環境的及び遺伝的因子などについて、様々な検討が行われています。 診断方法のひとつとしてPCR法という細菌検査法(遺伝子から細菌の種類と数を調べます)があります。侵襲性歯周炎、若年性歯周炎の患者さんはA a 菌P g菌という歯周病菌が多く検出されるのが特徴です。治療法として、抗生剤(アジスロマイシン、レボフロキサシンなど)を長期投与(抗菌療法)します。 しかし耐性菌の問題や、長期的経過にはまだ治療体系が確立してるとはいえません。再生療法や、インプラント治療も避けたがよいでしょう。
しかし深い歯周ポケット内のバイオフィルム(プラークの塊)の破壊するPMTCは有効ですので1~3ヶ月の間隔で行い、定期的なメインテナンスをお勧めします。
歯周病でお悩みで来院された30代前半に女性のかたです。 口腔内は歯垢もついてなく歯肉の腫脹もなく良好な状態にみえますが 奥歯での骨の吸収が著しいです。細菌検査でPG菌が多く検出されました。
歯周病菌検査法の結果です。